
2008.5.14
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ロシアの問題児、若ノ鵬が本領を発揮した。大相撲夏場所8日目は18日、両国国技館で行われ、安馬に土俵際のうっちゃりで投げ捨てられると、悔しさのあまり激高。風呂場では木製の棚を右ひじで痛打し、大きな穴を開けた。この日、場所中に弟子を竹刀で殴ったことが発覚した師匠の間垣親方(元横綱・2代目若乃花)が北の湖理事長(元横綱)らに謝罪したばかりだけに、愛弟子のご乱行には後味の悪さが残った。全勝の琴欧洲は魁皇を撃破し、カド番を脱出。白鵬も全勝を守り、1敗で朝青龍と豊ノ島が追走している。
師匠の謝罪から、わずか4時間後だった。暴走機関車と化した若ノ鵬は超特急で支度部屋に到着した瞬間、「クソー!」と絶叫。風呂場では木製の棚に右ひじで一撃を食らわし、洗い場のおけにもチョップ。揚げ句の果てには浴槽の水にまで正拳突きで八つ当たりした。気合十分で臨んだ安馬戦は右四つ左上手の完ぺきな相撲で攻め込みながら、土俵際のうっちゃりで逆転負け。敗戦のショックと悔しさで冷静さを失っていた。風呂から上がっても興奮冷めやらず「勝ったと思ったけど、あの相撲で負けたから悔しいよ」。さらに「(安馬の相撲が)朝青龍みたいだった」と横綱を呼び捨てにするなど荒れ放題だった。
前日、所属する間垣部屋で師匠による暴行事件が明らかになったばかり。「竹刀で叩くのも指導のうち。それがダメなら相撲でなくなる」と主張していた間垣親方は一転して態度を軟化させ、北の湖理事長に謝罪した。同親方は「行き過ぎた感もあったと思う。後で考え直したら、今までの考え方では通用しないと分かった」と説明。師匠の真しな対応を受け部屋頭も襟を正さなくてはいけないはずなのに、モノに当たるとは言語道断。友綱理事(元関脇・魁輝)も「現時点では判断できないから調べさせる」と調査する考えを明かした。
間垣親方は23日にも再発防止検討委員会から正式に厳重注意を受ける。謝罪という形で一連の問題も沈静化に向かうとみられるが、愛弟子の暴走で頭の痛い日が続くかもしれない。